<気温の逓減率>
山を登っていくにつれて、だんだん気温が下がっていくのは皆さんご承知の通り。
その気温低下率、簡単に言うと「××メートル登ると、××度、気温が下がる」というのが、気温の逓減率である。
そして、その気温逓減率は、お天気により全然違ってくる。
晴れ、曇り → 約 1℃/100m
雨、雪 → 約 0.5℃/100m
地上から上空にいくと、大体このくらいの割合で気温は低下していく。
下図に例を示す。
群馬県前橋から、尾瀬周辺のスキー場へ行くとしよう。
前橋の今日の最高気温は予想で10℃。
さて、スキー場の気温は何度位だろうか…。
「ワックスはべた雪用か、パウダー用か…。ウエアーはダウンかそれとも…。」
などと悩むところであろう。
そこで、気温の逓減率が役に立つ。
近いサエラを選ぶなら、[前橋の10℃]から[晴れの日の900m分の逓減率9℃]を引いて1℃。
サエラのその日の最高気温は1℃と予想できる。
標高の高い丸沼高原を選ぶなら、[前橋の10℃]から[晴れの日の1400m分の逓減率]を引いて-4度。
丸沼高原のその日の最高気温は-4℃と予想できる。
雨や雪の日も同じように計算していただきたい。麓は雨でも、上は雪のもあるので、諦めないでね。
注)あくまで、上の計算は参考までです。実際は、その日の気圧配置や風向き、
その土地の局地気候などにより、スキー場の気温は大きく変動します。